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犬の外耳炎・耳のケアの原因と対策|グッズ選びのポイントも解説

愛犬が耳を痒がったり頭を振ったりする様子を見て、耳のトラブルを心配したことがある飼い主は多いのではないでしょうか。アニコム損害保険が公開しているデータでは、犬の保険金請求件数がもっとも多い病気は外耳炎で、年間168,192件の請求があり、1頭あたりの年間診療回数は2.9回、年間平均診療費は39,782円にのぼるとされています。また、株式会社ピクシーが2024年に犬・猫の飼い主300名を対象に行った調査では、耳掃除を経験したことがある飼い主は61%にのぼり、多くの飼い主が耳のケアに関心を持っていることがうかがえます。この記事では、犬の外耳炎・耳のトラブルが起こる原因と、今日からできる対策、グッズ選びのポイントを解説します。

なぜ起こるのか(原因・背景)

犬の外耳炎は、単独で発症を引き起こす原因と、複数が組み合わさることで発症しやすくなる要因があるとされています。単独の原因としては、犬アトピー性皮膚炎や食物アレルギーのようなアレルギー疾患、ミミダニ症などが挙げられます。また、細菌やマラセチアといった微生物の増殖、垂れ耳で耳道が蒸れやすい犬種、耳の中に毛が生えやすい犬種といった構造的な特徴も、外耳炎を誘発しやすくする要因として紹介されています。コッカースパニエルやゴールデン・レトリーバー、ラブラドール・レトリーバー、バセットハウンドなど垂れ耳の犬種は、特に注意が必要とされています。

意外に見落とされがちなのが「耳掃除のやりすぎ」です。獣医療関連企業のバイエル(現:ビルバックジャパン)の解説では、耳掃除のやりすぎによって外耳炎になったり悪化したりするケースが多いと指摘されています。耳の中を頻繁にこすりすぎると、皮膚を傷つけたり自浄作用を妨げたりして、かえってトラブルを招くこともあるとされています。

今日からできる対策

耳の状態を定期的にチェックする習慣を持つ

耳の中が赤くなっていないか、においがきつくなっていないか、黒っぽい耳垢が増えていないかなど、日頃から耳の状態を観察する習慣を持つことがすすめられています。頭を振る回数が増えた、耳のまわりを触られるのを嫌がるようになったといった行動の変化も、耳のトラブルのサインとされています。

洗浄の頻度は犬の耳の状態に合わせる

耳掃除の適切な間隔は犬の耳の状態によって異なるため、獣医師に相談したうえで決めるのがよいとされています。目安として、月1回程度の動物病院での耳の健診を受けることがすすめられており、自宅でのケアと合わせて耳の健康状態を把握しやすくなります。前述の調査では、飼い主の耳掃除の頻度は「月に1〜3回」が40%ともっとも多く、「数か月に1回」が31%と続いており、多くの飼い主が控えめな頻度でケアしている傾向がうかがえます。

水遊び・シャンプー後は耳の中を乾かす

水遊びやシャンプーの後、耳の中に水分が残ったままだと蒸れやすく、細菌やマラセチアが増殖しやすい環境になるとされています。濡れた後は耳の入り口周辺の水分を優しく拭き取り、湿った状態を長く続けないよう意識するとよいでしょう。

グッズで対策する場合の選び方のポイント

  • 犬用イヤークリーナー(洗浄液):耳の中の汚れを浮かせて拭き取りやすくする目的で使われる商品カテゴリーです。犬の耳の状態や成分の刺激性を考慮し、獣医師に相談してから選ぶと安心です。
  • 耳拭き用シート・コットン:前述の調査で67%の飼い主が利用していると回答した、もっとも身近なケア用品です。耳の奥まで綿棒を入れず、見える範囲を優しく拭き取る使い方がすすめられています。
  • 耳周りの被毛用トリミンググッズ:耳の中に毛が生えやすい犬種では、蒸れを防ぐために耳周りの毛を整えることも対策の一つとされています。自宅での処理が難しい場合はトリミングサロンに相談する方法もあります。

注意点

耳掃除は「やればやるほど良い」わけではなく、やりすぎがかえって外耳炎を招いたり悪化させたりすることがあるとされています。綿棒を耳の奥まで挿入する、力を入れてこすりすぎるといった行為は避け、無理のない範囲にとどめましょう。耳を痒がる様子が続く、頭を強く振る、耳から嫌なにおいがする、黒っぽい耳垢が増える、耳を触られるのを極端に嫌がるといった様子が見られる場合は、自己判断でケアを続けず、早めに動物病院を受診してください。自宅でのグッズによるケアだけに頼らず、定期的な動物病院での耳の健診を選択肢の一つとして取り入れることもすすめられています。

まとめ

犬の外耳炎は保険金請求件数がもっとも多い病気とされ、垂れ耳の犬種やアレルギー体質の犬種は特に注意が必要です。耳の状態をこまめにチェックし、洗浄の頻度は犬の状態や獣医師のアドバイスに合わせて調整しましょう。耳掃除はやりすぎず、気になる症状が見られたら早めに動物病院に相談することが、愛犬の耳の健康を守る近道です。

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