ドッグフードを選ぶとき、「国産」「海外産」という表示を基準にしている方も多いのではないでしょうか。この記事では、国産・海外産それぞれの規制・基準の違いや、メリット・デメリット、選び方のポイントを解説します。
国産・海外産の規制・基準の違い
日本ではペットフードは「雑貨」として扱われ、人間の食品衛生法のような厳格な規制の対象外とされています。2009年に「ペットフード安全法」が施行されて以降、一定の安全基準は整備されてきましたが、法的な基準としては海外と比べて緩やかとされています。
一方、アメリカにはAAFCO(米国飼料検査官協会)、ヨーロッパにはFEDIAF(欧州ペットフード工業会連合)という栄養基準があり、これらの基準に準拠して作られているフードも多いといわれています。EU(ドイツなど)では、動物性原料について「人間の消費に適した品質」を求める区分もあり、日本より基準が厳しい傾向があるとされています。
「国産」表示の注意点
ここで注意したいのが、「国産」という表示は多くの場合「最終的な加工地が日本である」ことを意味しているだけで、必ずしも原材料の産地を示すものではないという点です。海外から輸入した原材料を日本国内で加工すれば「国産」と表示できるケースもあるといわれています。「国産だから安心」と一括りに考えるのではなく、原材料の産地まで確認することがすすめられています。
国産フードのメリット・デメリット
- メリット: 製造から手元に届くまでの期間が短く、鮮度が保たれやすいといわれています。酸化防止剤や保存料が少ない傾向がある製品もあります。また、日本は小型犬の飼育数が多いため、小型犬向けの粒サイズ・レシピが充実している傾向があります
- デメリット: 前述の通り法的な基準は海外と比べて緩やかとされ、原材料の産地が分かりにくい製品もあります
海外産フードのメリット・デメリット
- メリット: AAFCOやFEDIAFなど国際的な栄養基準に準拠して設計されている製品が多いといわれています。原材料や製造工場の衛生基準が厳しいブランドもあります
- デメリット: 輸送に時間がかかる分、鮮度や酸化の面で国産より不利になる場合があるといわれています。為替や国際情勢の影響を受けやすく、価格が変動しやすい傾向もあります
選び方のポイント
国産か海外産かという産地の表示だけで判断するのではなく、以下のポイントを確認することがすすめられています。
- 主原料・原材料の産地が具体的に明記されているか
- 使用されている油脂の種類が表示されているか
- 保存料・着色料など不要な添加物が入っていないか
- 原材料の産地や品質管理の情報を公開しているメーカーかどうか
- 実際に与えてみたときの食いつきや体調の変化
フードを切り替えた後に便の状態や体調に変化があった場合は、自己判断せず、かかりつけの獣医師に相談することが望ましいです。
まとめ
国産・海外産にはそれぞれ異なる特徴があり、どちらが絶対的に優れているというものではありません。産地の表示だけにとらわれず、原材料や添加物の有無、メーカーの情報公開の姿勢などを確認しながら、愛犬に合ったフードを選びましょう。



