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プーリーの性格・特徴・飼い方|初心者が知っておきたいポイント

犬種評価

  • しつけのしやすさ★★☆☆☆
  • 費用(家計への優しさ)★★☆☆☆
  • 性格★★★☆☆
  • 体の強さ★★★☆☆
  • 運動量の少なさ★★☆☆☆
  • 無駄吠えの少なさ★★☆☆☆
  • お手入れのしやすさ★☆☆☆☆
  • 留守番のしやすさ★★★☆☆
  • 暑さ・寒さへの強さ★★☆☆☆
総合評価★★☆☆☆

※総合評価は全犬種の中での相対評価です。

賢く働き者な性格ですが頑固な一面もあり、『飼い主も同じくらい賢い必要がある』と言われるほど根気強いしつけが求められるとされています。特徴的な縄状の被毛は日々の丁寧なケアが欠かせず、股関節形成不全や被毛が目にかかることによる眼病のリスクにも配慮が必要とされています。牧羊犬らしい運動量の多さも踏まえ、総合的にやや飼育の手間がかかる犬種と判断しました。

プーリーは、ハンガリー原産の牧羊犬です。縄状に絡み合った独特の被毛(コード)が最大の特徴で、ひと目見たら忘れられない姿をしています。この記事では、犬種の成り立ち、性格の傾向、日本の暮らしでの注意点、迎える前に確認したいことをまとめました。

原産国 ハンガリー
体高 オス39〜45cm・メス36〜42cm程度
体重 オス13〜15kg・メス10〜13kg程度
性格の傾向 活発で忠実・賢い・見知らぬ人には警戒心がある
平均寿命 12〜16年程度(10〜15年とする資料もある)

プーリーの成り立ち

プーリーは、ハンガリーで1,000年ほど前から羊の群れを守り導いてきた牧羊犬といわれています。9世紀ごろにマジャール人が現在のハンガリーに連れてきたとする説があり、チベタン・テリアと近縁ではないかとされることもありますが、はっきりした起源は分かっていません。

17世紀には、他国の牧羊犬との交雑で数を減らしたとされ、20世紀前半に血統を守る取り組みが進められて、犬種標準もまとめられたといわれています。国際畜犬連盟(FCI)には1950年代に正式に公認されています。被毛のコードは、ハンガリーの厳しい気候から体を守る役割があったとされます。

プーリーの性格

一般的に、飼い主や家族に対して愛情深く忠実で、いつも一緒にいることを喜ぶ犬種といわれています。賢くて動きが機敏で、「仕事」を与えられると力を発揮するタイプとされます。一方で、独立心が強く頑固になる面もあり、優しくも一貫した態度でのしつけがすすめられています。

警戒心が強く、家族を守ろうとする傾向があるため、番犬としては頼もしい反面、よく吠えるといわれています。「静かに」の合図を教えておくと安心です。見知らぬ犬に攻撃的な反応を示す場合があるとする資料もあり、子犬のうちから社会化を進めておくことが大切です。子どもや他のペットとは、一緒に育てば仲良くできるとされますが、牧羊犬の本能から追い立てる行動が出ることもあるといわれています。

身体的特徴

  • 体高:オス39〜45cm・メス36〜42cm程度(犬種標準に基づく目安)
  • 体重:オス13〜15kg・メス10〜13kg程度(資料により11〜16kgとするものもあります)
  • 密度の高い被毛が、成長とともに縄状のコードになる
  • 毛色は黒が多く、白、グレー、フォーンなどもある

コードは生後9〜10か月ごろから形成され始め、完全に伸びそろうまでには数年かかるといわれています。コードを作らずブラッシングで整える飼い方や、短く刈り込んで管理する方法もあり、抜け毛はとても少ないとされています。

飼い方のポイント

コードの手入れと日本の高温多湿

コードは放っておくとひとかたまりに絡むため、定期的に手でほぐして分ける作業が必要といわれています。汚れも付きやすく、洗うのにも乾かすのにも時間がかかり、濡れると完全に乾くまでに半日近くかかるとする資料もあります。日本の梅雨や夏は、乾きにくさが皮膚トラブルや臭いにつながりやすい季節です。雨の日の散歩の後や水浴びの後には、ドライヤーや送風でしっかり乾かす、室内の除湿をするなど、準備しておきましょう。夏場にコードが重いと感じられる場合は、トリマーに相談して短くカットする選択肢もあります。

運動と脱走対策

体は中型でも運動量は多めといわれ、毎日の散歩に加えて、アジリティなど頭を使う遊びが向いているとされます。資料によっては1日2時間程度の運動を目安にしているものもあります。身軽でジャンプ力があり、約1.8mの柵を越えるとする記述もあるため、庭やベランダの柵は高さと安全性に余裕を持たせましょう。

集合住宅での暮らし

サイズは小さいため、集合住宅でも暮らせる体格ですが、広い庭と運動を好むといわれる犬種でもあります。吠え声が響きやすい環境では、日常的に社会化と吠え対策を進めておく必要があります。

迎える前に確認したいこと

向いているといわれる家庭

  • コードの手入れや、洗った後の乾燥に時間をかけられる家庭
  • 毎日しっかり散歩や遊びの時間を確保でき、頭を使う遊びも取り入れられる家庭
  • 犬との時間を多く取れ、ルールを一貫して守れる家庭

慎重に考えたい家庭

  • 被毛の手入れに時間をかけられない家庭
  • 吠え声が気になりやすい住環境や、近隣への配慮が難しい場合
  • 犬との暮らしが初めてで、頑固さにどう対応するか不安がある場合

日本での入手しやすさや子犬の価格の目安は、今回確認できませんでした。お迎えを検討する際は、犬種に詳しいブリーダーやトリマー、動物病院に直接確認してください。親犬の股関節や目、聴力の検査をしているか尋ねておくと安心です。コードの犬種として知られるコモンドールと比較したい方は、コモンドールの記事もご覧ください。

かかりやすい病気

一般に丈夫な犬種といわれていますが、海外の犬種解説では次のような病気が挙げられています。気になる症状がある場合は自己判断せず、必ず獣医師に相談してください。

  • 股関節形成不全:股関節がうまく噛み合わず、歩き方に違和感が出たり痛みにつながったりするといわれる関節の病気です。
  • 進行性網膜萎縮症:網膜がゆっくり傷み、視力が低下していくといわれる遺伝性の目の病気です。
  • 難聴:先天的あるいは年齢とともに聞こえにくくなる状態で、呼びかけへの反応が鈍くなることがあるといわれています。
  • 膝蓋骨脱臼:膝のお皿の骨が正しい位置からずれ、スキップするような歩き方が見られることがあるといわれています。
  • 変性性脊髄症:脊髄の神経がゆっくり傷み、後ろ足の力が弱まっていくといわれる病気で、高齢で見られることが多いとされます。

平均寿命

12〜16年程度といわれていますが、10〜15年とする資料もあり、個体差があります。日頃の体重管理が長生きにつながるといわれています。

まとめ

プーリーは、縄状の被毛が特徴的な、賢く活発な牧羊犬です。被毛の手入れと乾燥、運動、吠え対策に時間をかけられる家庭に向いているといわれています。

参考情報源

本記事は、JKC(ジャパンケネルクラブ)等の公的資料や獣医療・ペット関連の専門メディアの情報をもとに、編集部で内容を確認のうえ作成しています。編集方針の詳細は運営者情報をご覧ください。