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犬用グッズの選び方|初心者が最初に揃えるべきもの・あとで選んでよいもの

犬を迎えることが決まると、ペットショップやネット通販にはたくさんのグッズが並び、「何から買えばいいのか」「全部そろえないと始められないのか」と迷いやすくなります。この記事では、はじめて犬を迎える方に向けて、迎える日までに用意したいグッズを「食事」「トイレ」「休む場所」「外出と身元表示」「家の安全」に分けて整理し、そのあとで選んでもよいグッズ、グッズより先に確認したい法律上の手続き、災害時を見すえた備えまでを、公的機関・自治体・業界団体・メーカーの案内をもとにまとめました。特定の商品のランキングではなく、「何を、どんな基準で選ぶか」を扱っています。犬のサイズ別の選び方は、小型犬向けグッズの選び方と大型犬向けグッズの選び方もあわせてご覧ください。

結論:まずは「食事・トイレ・休む場所・外出」から用意する

ペットフードメーカーのロイヤルカナンの案内では、子犬を迎える準備として、ベッド、サークル/ケージ、クレート/キャリーケース、フード・水用のボウル、トイレ用品、ブラシ、おもちゃ、首輪(リード)の8項目が挙げられています(2026年10月13日確認)。このうち、迎えた日からすぐに使う場面が多いのは、食事・トイレ・休む場所・外出(動物病院への移動など)に関わるものと考えられます。ブラシやおもちゃは、犬の被毛や好みを見ながら選べます。この優先順位は、上記の案内に公的機関や自治体の資料の内容を合わせて、当サイトで整理したものです。

分類主なグッズと選ぶときの見方
食事フード、ボウル、計量スプーン(丈夫で洗いやすいもの)
トイレトレー、シート、消臭剤(決まった場所に置く)
休む場所ベッド、サークル・ケージ、クレート(中で体の向きを変えられる広さ)
外出首輪(ハーネス)、リード、迷子札(サイズが合うもの)
家の安全柵、コードカバー(誤飲しそうな物は片付ける)
慣れてからおもちゃ、ブラシ(強度・大きさ/被毛の長さを見る)

グッズを選ぶ前に決めておきたいこと

  • 迎える犬の年齢と、成長後の体格:子犬は成長にあわせて使えなくなるグッズが出てきます。ロイヤルカナンの案内でも、クレートは成長後も必要になるため大きめのサイズを用意するとよいとされています。体重や首回りの測り方は、小型犬・大型犬の記事で解説しています。
  • 譲渡元で使っていたもの:ペットショップ・ブリーダー・保護団体などで使っていた食器・トイレ・フードの種類を確認しておくと、迎えた直後の環境の変化を小さくしやすくなります。迎える日のチェックリストは、子犬を迎えた最初の1週間で紹介しています。
  • 置き場所:ロイヤルカナンの案内では、犬の専用スペースは日当たりと風通しのよい場所に作り、ベッドは静かな部屋の隅などに置くのがよいとされています。日差しが強い場所やエアコンの風が直接当たる場所は避けるよう案内されています。

迎える日までに揃えたいグッズ

食器(フード・水用ボウル)とフード

  • ボウル:ロイヤルカナンの案内では、子犬は歯が生えると目につくものを何でも噛むようになるため、食器は丈夫なものを選ぶこと、プラスチック製は噛まれて壊れるおそれがあること、陶器製は洗いやすく臭いがつきにくいことが示されています。食事用は食べやすい浅めのもの、水用は底が深く大きめのものが向くとされ、静かな場所に置くよう案内されています。
  • 計量スプーン:同じ案内で、適正な量のフードを与えるために必要としています。
  • フード:一般社団法人ペットフード協会によると、「総合栄養食」は、犬または猫に毎日の主要な食事として与えることを目的とし、そのフードと水だけで、指定された成長段階の健康を維持できるよう栄養のバランスがとれた製品とされています。表示するときは対象の成長段階(子犬用・成犬用など)が併記されます。おやつにあたる「間食」は、原則として1日のエネルギー所要量の20%以内に抑えることが求められています。

フードの種類を変えるときの進め方はドッグフードの切り替え方、選ぶ基準はドッグフードの選び方(年齢別・体質別の基本)や子犬用ドッグフードおすすめランキングTOP5で紹介しています。食欲や便の様子が気になるときは、自己判断せず獣医師に相談してください。

トイレ用品(トレー・シート・消臭剤)

ロイヤルカナンの案内では、水分を吸収するトイレシートに加えて、シートを挟んで固定できるトイレトレーがあると、シートを破いたり噛んだりするのを防ぎやすいとされています。トイレは決まった場所に用意し、サークルの内側などに置くとよいこと、トイレを覚えるまでは粗相が起きやすいため消臭剤も用意しておくとよいことも示されています。商品の比較は犬用トイレ用品おすすめランキングTOP5、失敗が続くときの考え方は犬のトイレの失敗・粗相の原因と対策をご覧ください。

休む場所(ベッド・サークル/ケージ・クレート)

  • ベッド:ロイヤルカナンの案内では、厚みがあって心地よく、掃除しやすいものがすすめられています。
  • サークル/ケージ:サークルは四方を柵で囲うタイプで、広さを変えられるものもあります。ケージは床から側面・天井まで囲われ、大きさは変えられません。成長や家庭の事情にあわせて選びます。
  • クレート/キャリーケース:家の中でも外でも「自分の部屋」のように使え、動物病院への移動にも必要になると案内されています。大きさは、かがまずに入れて、中で無理なく体の向きを変えられ、窮屈にならない程度に寝られるものが目安です。

環境省の「ペットの災害対策」のページでは、災害時に飼い主と一緒に避難(同行避難)できるよう、日頃からキャリーバッグやケージに入ることに慣れさせておくことが必要とされています(2026年10月13日確認)。クレートやケージは、通院だけでなく、いざというときの備えにもつながります。商品の比較は犬用キャリーバッグ・クレートおすすめランキングTOP5をご覧ください。

首輪(ハーネス)・リード・迷子札

  • ロイヤルカナンの案内では、首輪とリードは犬と一緒に屋外で過ごすときに必要なものとされ、子犬のうちは体に負担をかけないよう、ナイロンや布などの軽い素材のものが挙げられています。サイズが合っているかを確認し、体にフィットして動きやすいように調整します。リードを着けるときに、首輪ではなく胴体に装着するハーネスタイプもあります。
  • 迷子に備えて、飼い主の名前や電話番号を記したプレートを首輪に着けておく方法が紹介されています。
  • 厚生労働省の案内では、後述する鑑札と注射済票は、首輪や胴輪などに装着できることが要件とされています。

首輪とハーネスの違い、サイズの測り方は、小型犬向けグッズの選び方・大型犬向けグッズの選び方で、商品ごとの評価は犬用首輪・ハーネスおすすめランキングTOP5で紹介しています。

家の中の安全対策(柵・コードカバーなど)

ロイヤルカナンの案内では、迎える前に、子犬の目線で家の中の危険を確認することがすすめられています。玄関やベランダには柵を設置するか、ケージを用意して、飼い主の目が届く範囲で過ごせるようにします。コンセントやコードにはカバーをつけ、たばこ、ゴム、画鋲、クリップ、ビニール袋など、飲み込むと危険なものは片付けておくよう案内されています。何かを口に入れた可能性があるときの考え方は、犬が誤食してしまった時の対処法と受診の目安をご覧ください。

慣れてから選んでもよいグッズ

おもちゃ

ロイヤルカナンの案内では、おもちゃを選ぶときの注意点として、①噛んだり引っぱったりしても壊れにくいもの、②噛む力が強くなってきたら中に綿が詰まったものは避ける(破れて出てきた綿を飲み込むおそれがあるため)、③誤って飲み込んだり人の手と一緒に口に入れたりしないよう、犬の口の2倍以上の大きさのもの、の3点が挙げられています。犬の噛み方や遊び方は個体差が大きいため、様子を見ながら選び、傷んだものは使い続けずに交換を検討します。商品の比較は犬用おもちゃおすすめランキングTOP5をご覧ください。

ブラシ

同じ案内では、ブラッシング用品は犬の毛の長さごとに作られているため、被毛の状態に合ったものを選ぶこと、子犬のうちから習慣にすると人に触られることへの抵抗感を減らせることが示されています。商品の比較は犬用お手入れ用品(ブラシ)おすすめランキングTOP5をご覧ください。爪切りや歯みがきなどの用品は、犬種や年齢によって必要なものが変わるため、動物病院やトリミングサロンで相談しながら選ぶ方法もあります(犬の爪切り・歯周病・口臭ケアの記事も参考にしてください)。

グッズより先に済ませたい手続き(登録・鑑札・予防注射・マイクロチップ)

犬を迎えると、グッズの購入とは別に、法律上の手続きが必要になります。内容は国の法令・案内で確認できます(2026年10月13日確認)。

  • 犬の登録と鑑札:狂犬病予防法では、犬の所有者は、犬を取得した日(生後90日以内の犬を取得した場合は、生後90日を経過した日)から30日以内に、市町村長(特別区は区長)に犬の登録を申請しなければならないとされています。登録をすると鑑札が交付され、犬に着けておく必要があります。厚生労働省の案内によると、登録は1頭につき基本的に生涯1回で、引っ越したときは移転先の市区町村への届出が必要です。
  • 狂犬病の予防注射と注射済票:同じ法律で、毎年1回、予防注射を受けさせることと、交付された注射済票を犬に着けておくことが定められています。厚生労働省は、生後91日以上の犬には早めに注射を受けさせ、その後は年1回(接種時期は4〜6月)とし、市区町村の集合注射または動物病院で受けられるとしています。
  • 罰則:これらの規定に違反した場合は、20万円以下の罰金に処するとされています(狂犬病予防法第27条)。
  • マイクロチップ:環境省のQ&Aでは、ブリーダーやペットショップから購入した犬にはマイクロチップが装着済みで、購入者は飼い主の情報への変更登録を申請する義務があるとされています。販売業者以外から譲り受けた犬や、すでに飼っている犬への装着は努力義務で、装着した場合は登録が義務になります。マイクロチップは獣医師が皮下に埋め込み、首輪や名札のように外れ落ちる心配が少ないとされています。

手続きの窓口・必要書類・手数料・注射の日程は、自治体によって異なります。お住まいの市区町村の案内を確認してください。また、予防接種やワクチンを受ける時期、散歩を始める時期などは、迎えた犬の月齢や健康状態によって異なるため、かかりつけの動物病院で相談しながら進めてください。

なお、大阪市の案内では、犬や猫の寿命はおおよそ15〜20年とされ、飼うには家族全員の理解と協力が欠かせないとされています。グッズや費用面とあわせて、最後まで世話を続けられるかを、迎える前に家族で話し合っておくことが大切です。病気やけがの治療費への備えとして、ペット保険を検討する飼い主もいます。考え方はペット保険は入るべきか?メリット・デメリットで整理しています。

災害時も見すえた備え

環境省の「ペットの災害対策」のページでは、十分な水や食料のほか、常備薬などを用意しておくことが示されています(2026年10月13日確認)。秋田市の「ペットの災害対策について」では、備蓄品のうち動物の健康や命に関わるものとして、ペットフードと水(少なくとも5日分、できれば7日分以上)、キャリーバッグ・クレート・ケージ、予備の首輪とリード、ペットシーツなどのトイレ用品、食器が挙げられています(2026年10月13日確認)。さらに、はぐれたときのために、首輪と迷子札、鑑札と狂犬病予防注射済票、マイクロチップによる所有者明示をしておくよう案内されています。

つまり、ここまでに挙げた「最初に揃えるグッズ」の多くは、災害時の備蓄とも重なります。迎えたときの買い物を、備えの第一歩としても見直してみてください。避難所での受け入れの条件は自治体によって異なるため、住んでいる地域の決まりも確認しておきましょう。詳しい備え方は、犬との同行避難・防災対策の原因と対策をご覧ください。

グッズ選びの注意点

  • 一度に全部そろえようとしない:犬の体格、被毛、性格や好みによって、合うグッズは変わると考えられます。迎える日までに食事・トイレ・休む場所・外出のグッズを用意し、おもちゃやブラシなどは、犬の様子を見ながら選ぶ進め方もあります。
  • サイズは測ってから、成長にあわせて見直す:商品の適応体重や寸法は、犬の実測値と照らして確認します。子犬は短期間で体が大きくなるため、購入のたびに測り直します。
  • 噛んで壊れやすいものに注意する:食器やおもちゃは、噛んで壊れたり、破片や中身を飲み込んだりするおそれがあります。傷んだものは使い続けず、使用中は目を離しすぎないようにします。
  • 取扱説明書に従う:首輪・ハーネスの調整、ケージやサークルの設置、トイレトレーの使い方などは、商品ごとに異なります。
  • 価格や商品情報は変わる:商品や価格は変動するため、購入前に販売ページで最新の情報を確認してください。

グッズを使い始めてから、食欲や便の様子が普段と違う、皮膚の赤みや脱毛が見られる、首輪やハーネスで擦れている、おもちゃや部品を飲み込んだ可能性があるなど、気になる異変があれば、自己判断せず、早めにかかりつけの獣医師に相談してください。

まとめ

はじめて犬を迎えるときは、①食事(ボウル・フード・計量スプーン)、②トイレ(トレー・シート・消臭剤)、③休む場所(ベッド・サークル/ケージ・クレート)、④外出(首輪またはハーネス・リード・迷子札)、⑤家の安全対策、の順に用意すると、迎えた日から困りにくくなります。おもちゃやブラシは、犬の様子を見ながら選べます。あわせて、犬の登録・鑑札・狂犬病予防注射の手続き、マイクロチップの扱い、災害時の備えも早めに確認しておくと安心です。グッズ・制度の情報は変更されることがあるため、購入前・手続き前に、販売元や自治体の最新の案内を確認してください。

参考情報源