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犬の目やにが増えた?色・量・においの見分け方と受診の目安|黄色・緑・茶色・黒っぽい目やにの考え方

愛犬の目やにが増えた、色がいつもと違う、においがする――そんなときの結論は3つです。①黄緑色や膿のような目やに、ネバネバした目やに、においのある目やに、拭いても拭いても出てくる目やに、目の表面を覆うほどの目やには、目のトラブルのサインとされるため動物病院へ。②目やに以外に、充血・涙やけ・目の色の変化・しょぼしょぼする・目を開けづらそう・目をこする、といった様子があるときも相談を。③受診するときは、可能なら目やにを拭き取りすぎず、付いたままの状態で連れて行く。

この記事では、目やにの色・量・においの見分け方、考えられる主な原因、受診の目安、家庭での拭き取り方を、獣医師監修の資料をもとに整理しました(情報確認日:2026年10月23日)。検索でも「犬 目やに 黄色」「犬 目やに 緑」「犬 目やに 茶色」「犬 目やに 黒い」「犬 目やに 臭い」「犬 目やに 目薬」といった候補が並ぶ(同日確認)ように、「この色は大丈夫?」と迷う方が多い悩みです。なお、「黒い目やに」だけを取り上げた獣医師監修の資料や、「何日続いたら受診」という共通の基準は、今回確認した資料には見当たらなかったため載せていません。商品名・メーカー名も出さずに、グッズは種類と選ぶ観点だけを紹介します。

まず確認:早めに動物病院へ連絡したいサイン

目の病気は進行が早いものがあるとされています(第一アイペットの獣医師監修記事)。次のような様子があるときは、「そのうち治まるかも」と待たず、動物病院に連絡してください。夜間は、夜間・救急に対応できる動物病院の連絡先を日ごろから調べて控えておくと、慌てずに済みます。

  • 黄緑色・膿のような目やに、ネバネバした目やに:角膜炎・結膜炎・乾性角結膜炎(ドライアイ)などで見られるとされています
  • においがある、拭いても拭いても出る、目の表面を覆うほど出る:第一アイペットの記事で、目にトラブルがあると考えられる状態として挙げられています
  • 目をしょぼしょぼさせる、痛そうにしている、目を開けづらそう、目をこする:角膜に傷がついているなど、痛みを伴う病気で見られるとされます
  • 充血、涙やけ、目の色(白く濁る・色がおかしい)の変化:目やにと一緒に出ているときは、受診の目安になります(第一アイペット)
  • 目やにが急に増えた:アニコム損保の記事で、目をしょぼしょぼさせる・目やにが急に増えたときは早めの受診が勧められています
  • 子犬、短頭種(パグ・フレンチ・ブルドッグ・シー・ズーなど):子犬は感染症にかかりやすく、短頭種は目が出っ張っていて傷つきやすいため、特に注意するとされています

正常な目やにと、気になる目やにの違い

目やには、老廃物や目に付いたゴミなど、目の周りの汚れが固まったものです。通常はまばたきで涙と一緒に外へ出てきます。第一アイペットの獣医師監修記事では、正常な目やには白色〜茶色で、においがなく、乾いているかプルっとしたゼリー状。1日に数回拭き取れば済む程度の量と説明されています。年齢や犬種を問わず出ますが、高齢犬は涙の分泌が減ることで目やにが出やすくなるとされています。

次の表は、獣医師監修の資料に書かれている特徴を整理した目安です。色だけで原因は決められないため、量・におい・粘り気・ほかの症状とあわせて見てください。

目やにの様子資料に書かれている内容目安
白〜茶色・においなし・乾いている、またはゼリー状・1日数回拭き取れる量生理的な目やにとされる(第一アイペット)拭き取りながら様子を見る。量や色が変わったら相談
黄緑色っぽい・膿のよう・ネバネバ角膜炎・結膜炎・乾性角結膜炎(ドライアイ)で出ることがあるとされる(第一アイペット)動物病院へ
粘り気が強く、黄色〜緑色(眼脂)乾性角結膜炎で見られる症状として記載(アニコム損保)動物病院へ。継続的な治療が必要になることが多いとされる
膿性の目やに涙が作られず目の洗浄ができなくなり、感染への抵抗力も落ちているときに出るとされる(アニコム損保)動物病院へ
においがある、拭いてもすぐ出る、目の表面を覆う目にトラブルがあると考えられる(第一アイペット)動物病院へ
黒っぽい・赤っぽいなど、上記以外の色今回確認した獣医師監修資料に、色だけで判断する基準は見当たらなかったいつもと違う色が続くときは受診して相談

なお、目頭の毛が茶色く変色する「涙やけ」は、目やにとは別の状態ですが、鼻涙管閉塞(涙の通り道がふさがる病気)などで涙があふれ続けると、目やにの増加と涙やけが一緒に見られることがあります(第一アイペット)。涙やけの原因やケアは涙やけの記事で整理しています。

目やにが増える主な原因

原因の診断には、動物病院での診察や検査が必要です。次の表だけで判断はできません。

原因の例特徴・よくある場面一般に言われていること
角膜炎目をしょぼしょぼさせる、涙や目やにが増える、重いと角膜が白く濁る異物・ぶつけた傷・こする・感染・アレルギーなどが原因。放置すると視力低下や失明につながることがあるとされる。短頭種で多い
結膜炎結膜(まぶたの裏側〜白目の粘膜)が赤く腫れる、涙、目やに、むくみ。片目だけのことも両目のことも感染・アレルギー・外傷・異物などが原因。元気な犬でも、散歩中の異物や植物で目を傷つけて起こることがある
乾性角結膜炎(ドライアイ)目をしょぼしょぼさせる、目が濁って見える、ネバネバした黄緑色の目やに涙の量が減る病気。完治するケースはまれで、継続的な治療が必要になることがほとんどとされる
眼瞼内反(まぶたが内側に入る)涙や目やにが増える。まぶたがきれいに閉じず、目が傷つきやすい・乾きやすい多くは遺伝的な要因とされる
逆さまつげ・異常なまつ毛まばたきが増える、目をこするまつ毛が眼球を慢性的に刺激して、傷や炎症が起きることがある
鼻涙管閉塞目やにの増加、目頭の毛の茶色い変色(涙やけ)チワワ・シー・ズー・マルチーズなどの小型の短頭種に比較的多いとされる
鼻炎・アレルギー鼻水やくしゃみ、皮膚のかゆみを伴うことも鼻と目は鼻涙管でつながっており、鼻の炎症が広がると目やにや涙が増えることがある。アレルギーでは顔周りの皮膚炎で目を傷つけることも

鼻水やくしゃみもあるときは犬のくしゃみ・鼻水の記事、皮膚のかゆみも気になるときは皮膚トラブル・アレルギーの記事も参考にしてください。

年齢が上がるほど増える? アニコム損保のデータ

アニコム損保「みんなのどうぶつ病気大百科」には、犬の病気ごとの「かかりやすさ(%)」が年齢別に掲載されています(2026年10月23日に原本で確認)。目やにに関わる2つの病気を、代表的な年齢で並べると次のとおりです。

年齢結膜炎乾性角結膜炎(ドライアイ)
0歳1.385%0.057%
5歳1.447%0.22%
10歳以上1.641%0.654%

結膜炎はどの年齢でも1%台で、年齢による差は小さい一方、乾性角結膜炎は年齢とともに高くなる傾向が見られます。平均の通院は、結膜炎が年1回程度・1回あたり3,564円程度、乾性角結膜炎が年2回程度・1回あたり6,156円程度とされています。これは同社の保険金支払データに基づく数字で、犬全体の発症率ではありません。また、治療費は症状の程度で大きく変わります。

今日からできる対策

目やには「固まる前に」やさしく拭き取る

目やにを付いたまま放っておくと、固まって取れにくくなり、細菌が繁殖しやすくなるとされています(第一アイペット)。少量なら気づいたときに拭き取り、固まっているときはぬるま湯でふやかします。コットンやガーゼでやさしく拭き取り、ゴシゴシこすらないのがポイントです。強くこすると、皮膚炎を起こしたり目を傷つけたりすることがあります。

  • 拭くもの:コットンやガーゼ。アニコム損保の記事では、お化粧用のコットンはちぎれたときに繊維が出て目をかえって傷つけることがあるとして、ガーゼ地のものが勧められています(目の周りのケアの説明の中で)
  • 嫌がるとき:無理に押さえつけず、目に痛みがある可能性も考えて、動物病院に相談します

受診のときは、拭き取りすぎない

目やにを全部拭き取ってしまうと、動物病院で色や粘り気などの性状を調べられなくなります。受診するときは、目やにが付いた状態で連れて行けると良いとされています(第一アイペット)。ただし、固まって目が開きにくいなど、犬がつらそうなときは無理をせず、電話で相談してください。

いつから・片目か両目か・量・色・ほかの症状をメモする

診察では、「いつから増えたか」「片目だけか両目か」「量と色、においはどうか」「しょぼしょぼする・こするなどの様子があるか」「鼻水・くしゃみ・かゆみはあるか」などを聞かれることがあります。スマートフォンで目元の写真を撮っておくと、拭き取った後でも様子を伝えやすくなります。

目に毛が当たるなら、カットの相談を

目の周りの毛が目に当たってしまう場合は、トリミングの際にカットしてもらうとよいとされています(第一アイペット)。ご自宅でのハサミによる目元のカットは、動いたときに目を傷つける恐れがあるため、トリミングサロンや動物病院に任せるのも選択肢です。散歩コースに草むらがある場合は、顔を突っ込んで目を傷つけないよう注意が必要です。

子犬は感染症に注意

子犬は免疫力が十分でなく感染症にかかりやすいため、混合ワクチンを受ける前はほかの犬との接触を控えるとされています(第一アイペット)。ワクチンの考え方は犬のワクチンの記事を参照してください。

グッズで目元のケアをする場合の選び方のポイント

グッズは、日々の目元のお手入れを助けるものです。目の病気の治療や予防をうたう商品に頼って受診を遅らせないことが大切です。

  • ガーゼ・コットン:毛羽立ちにくく、繊維が残りにくいものを選ぶ。使うたびに新しい面や1枚を使い、使い回さない
  • 犬用の目元ウェットシート・ケア用品:犬用と表示されているか、アルコールや香料など刺激になりうる成分が含まれていないか、使用部位(目の周り用か、目の中に使えるか)が明記されているか、成分表示を確認する。目の中に使う前に、動物病院で使ってよいか相談する
  • トリミングサロン・動物病院での目元のカット(非物販の選択肢):目に毛が当たる場合は、グッズを買うより先に、プロに相談する選択肢があります

人用の目薬など、人間向けの製品は犬に使ってよいとする根拠を今回の資料では確認できませんでした。目薬などの点眼は、原因の治療として抗生剤や消炎剤を使うなど、原因によって内容が変わるとされています(アニコム損保)。自己判断で使わず、動物病院で原因を調べてもらってから使い方を聞いてください。

注意点

  • 色だけで「大丈夫」と決めない:茶色でも、量が急に増えたりにおいがしたりすれば相談します。逆に、黄緑色でなくても、しょぼしょぼ・充血などがあれば受診の目安です
  • 「様子見」を長引かせない:何日様子を見てよいかの共通の基準は、今回確認した資料に見当たりませんでした。目の傷は進行が早いため、変化に気づいたらなるべく早く相談してください
  • 目をこするしぐさが強いときは相談:こすって目を傷つけることがあるため(角膜炎の原因として、目を強くこすることが挙げられています)、早めに動物病院に相談してください
  • 高齢の犬は定期的に目を見てもらう:加齢で涙が減ることがあります。健康診断のときに目も診てもらうと安心です(健康診断の記事)

気になる症状が続く場合は、自己判断せず獣医師に相談してください。

よくある疑問

Q. 朝起きたときの茶色い目やには、拭けば大丈夫?

第一アイペットの記事では、白色〜茶色で、においがなく、乾いているかプルっとしたゼリー状で、1日に数回拭き取れば済む程度の量なら、生理的な目やにとされています。ただし、量が急に増えた、においが出た、色や粘り気が変わったときは、受診して相談してください。

Q. 黒っぽい目やにや、赤っぽい目やにはどう考えればいい?

黒や赤など特定の色だけを取り上げた獣医師監修の資料は、今回は確認できませんでした。色の名前で原因を決めようとせず、いつもと違う色が続く、量が増える、においがある、充血や痛がるしぐさがあるといったときは、目やにの写真を持って動物病院に相談してください。

Q. 目やにが出るのは涙やけと同じ?

同じではありません。涙やけは、涙があふれて目頭の毛が茶色く変色する状態で、鼻涙管閉塞などが関係することがあります(第一アイペット)。目やにが増えるのは、目や鼻の炎症のサインのこともあるため、両方が一緒に見られるときは相談してください。詳しくは涙やけの記事をご覧ください。

Q. 目やにだけで、元気も食欲もある場合は受診しなくていい?

少量で白〜茶色、においがなく、拭けば落ちる程度であれば、生理的な目やにの範囲とされます。一方、元気や食欲があっても、目の病気は進行が早いことがあり、黄緑色・膿のよう・においがあるときは受診が勧められています。迷うときは、電話で目やにの色・量・いつからかを伝えて相談してください。

まとめ

犬の目やには、白〜茶色で、においがなく、1日数回拭き取れる程度なら生理的なものとされています。一方、黄緑色・膿のよう・ネバネバ・においがある・拭いても繰り返し出る・目の表面を覆うほど出る、あるいは充血・涙やけ・目の色の変化・しょぼしょぼ・こするしぐさが一緒にあるときは、様子見をせず動物病院へ。家庭では、固まる前にガーゼなどでやさしく拭き取り、受診するときは目やにを拭き取りすぎない、目に当たる毛はサロンや動物病院でカットしてもらう、といった工夫が資料で挙げられています。自己判断で目薬などを使わず、気になるときはかかりつけの獣医師に相談してください。

参考情報源(いずれも2026年10月23日に確認)