ある調査では、飼い主の約8割(79%)が愛犬のにおいを「良いにおい」と感じていると回答しています。その一方で、気になるにおいの原因を尋ねた質問では「トイレのにおい」が最も多く挙げられました。愛犬のにおい自体は好きでも、部屋にこもる生活臭は別問題として気になる、という飼い主が多いようです。この記事では、犬のにおいが発生する原因と、今日からできるお手入れの工夫、グッズを選ぶ際のポイントを解説します。
においが発生するのはなぜ?(原因・背景)
犬のにおいにはいくつかの発生源があると言われています。代表的なものが「体臭」です。犬は人と違って全身にアポクリン腺という汗腺があり、脂質やタンパク質を含む分泌物がにおいのもとになるとされています。「口臭」も、歯石や歯周病が進むと強くなることがあります。垂れ耳の犬種は耳の中が蒸れやすく、においが発生しやすい傾向があるとも言われています。また、おしり周辺の肛門腺に分泌液がたまることも、においの原因の一つとされています。
これらの犬自体のにおいに加えて、犬が使うベッドやカーペット、ソファなどの布製品ににおいが染み付くことも、部屋のにおいが気になる原因になると考えられています。
今日からできる対策
体のお手入れを習慣にする
毎日のブラッシングは、抜け毛だけでなく皮膚の汚れを取り除き、においの軽減にもつながるとされています。歯磨きの習慣化は口臭対策として紹介されることが多く、耳のお手入れも定期的に行うとよいとされています。肛門腺のケアは犬にとってデリケートな部位のため、不安がある場合は無理に自分で行わず、動物病院やトリミングサロンに相談するのがおすすめです。
寝具・布製品はこまめに洗う
犬用ベッドやクッションなどの布製品は、においが染み付きやすい代表的なアイテムです。1〜2週間に1回程度を目安に洗濯すると、においがこもりにくくなると言われています。ソファなど丸洗いできないものは、消臭スプレーや掃除機での定期的なケアが有効とされています。
部屋の換気とトイレ掃除
部屋の換気を毎日行うことは、空気を入れ替えてにおいをこもらせない基本的な対策として紹介されています。トイレのにおいは飼い主が最も気にするポイントに挙げられているため、シートやトイレ用品はこまめに交換・掃除することが重要です。
グッズで対策する場合の選び方のポイント
お手入れの習慣に加えて、グッズを取り入れることで負担を軽減できる場合があります。代表的な商品カテゴリーと選び方のポイントは以下の通りです。
- 犬用シャンプー:皮膚が薄くデリケートな犬には、低刺激・弱酸性など犬用に作られたシャンプーを選ぶことが推奨されています。洗いすぎは皮膚トラブルの原因になるとも言われているため、頻度は犬種や皮膚の状態に応じて調整するとよいでしょう。
- デンタルケア用品(歯磨きシート・歯ブラシ・デンタルガムなど):口臭対策として、無理なく続けられるタイプを選ぶことがポイントです。歯磨きに慣れていない犬には、シートタイプなど負担の少ないものから始めるとよいとされています。
- 耳掃除用ローション・コットン:垂れ耳の犬種など、耳のにおいが気になる場合に使われます。犬の耳は傷つきやすいため、犬用に設計された低刺激のものを選ぶことが大切です。
- 消臭スプレー・ペット用空気清浄機・トイレ用消臭剤:部屋やトイレのにおい対策の定番アイテムです。楽天市場でも「犬 消臭スプレー」で3,000件以上がヒットするなど、種類が豊富にあります。犬が舐めても安全な成分かどうかを確認して選ぶことがポイントです。
注意点
いつもと違う強いにおいがする、特定の部位(耳・口・おしりなど)から異臭がするといった場合は、皮膚病や歯周病、中耳炎など病気が原因になっていることもあると言われています。気になる症状が続く場合は、自己判断せず早めに獣医師に相談することが望ましいです。
また、犬は自分のにおいがついた場所を「安心できる場所」と認識していると言われることもあります。消臭グッズを使う際は、においを完全に消し去ろうとしすぎず、犬が落ち着ける環境を保つバランスも意識するとよいでしょう。
まとめ
犬のにおいには体臭・口臭・耳・肛門腺などいくつかの発生源があり、毎日のお手入れと布製品・部屋の掃除を組み合わせることで軽減できます。グッズを取り入れる場合は犬の皮膚や体質に合ったものを選び、いつもと違う強いにおいが続く場合は獣医師に相談するようにしましょう。
においのケアでは、洗いすぎによる乾燥にも注意が必要とされています。頻度の目安は犬のシャンプーは月何回が目安?で解説しています。



