犬のごはん 目安カロリー計算ツール
体重と今の状態を選ぶと、1日に必要なカロリーと、フードの量(グラム)の目安がわかります。フードのカロリーを知らなくても結果が出ます。
対象は健康な犬です。病気で通院中・投薬中、療法食を食べている、妊娠中・授乳中の犬には使わず、かかりつけの獣医師の指示に従ってください。
フードのカロリー・おやつがわかる場合(任意)
kcal/kg表記のときは10で割ります(3600kcal/kgなら360)。
※MSD/Merck獣医マニュアルの計算式にもとづく、出発点の目安です。入力した体重・犬種・カロリーはどこにも送信せず、お使いのブラウザの中だけで計算します(ツールが使われた回数と、体の大きさ・区分などの大まかな情報だけをアクセス解析に記録します)。
「フードの袋に書いてある量と、計算で出した量が合わない」「おやつをあげた分、ごはんをどれだけ減らせばいい?」「子犬用から成犬用に替えたら、量が減るけれど大丈夫?」。ごはんの量は、こうした迷いが出やすいところです。結論から言うと、犬のごはんの量は、1日に必要なカロリーを出し、フード100gあたりのカロリーで割ると決められます。上のツールでは、体重と今の状態(子犬・成犬、避妊・去勢、太りやすさ)を選ぶだけで、1日のカロリーとフードのグラム数の目安を表示します。フードのカロリーがわからなくても、例として3つのカロリーの場合を並べて表示します。
ただし、結果は「出発点の目安」です。MSD/Merck獣医マニュアルも、1日の給与量の推奨は推定値であり、出発点として、体重や体の状態を見ながら修正するものとしています。この記事では、計算の根拠、体重別の早見表、おやつやウェットフードを足したときの引き方、子犬が成犬になるときの考え方を解説します。
犬のごはんの量の決め方:3つのステップ
- 体重から「安静時エネルギー要求量(RER)」を出す:RER(kcal)=70×体重(kg)の0.75乗
- 状態に合わせた係数をかけて、1日に必要なカロリーを出す:成犬の避妊・去勢済みなら1.6、など(下の表)
- フードのカロリーで割って、グラムにする:フードの量(g)=1日のカロリー÷フード100gあたりのkcal×100
RERは、安静にしているときに必要なエネルギーのことで、体重の0.75乗を使う式はMSD/Merck獣医マニュアルに載っています。電卓のべき乗機能や表計算でも計算できますが、ツールを使えば、体重を入れるだけで済みます。
状態ごとの係数(健康な犬の場合)
係数は、MSD/Merck獣医マニュアルの「犬と猫の1日の維持エネルギー要求量」の表の値です。体重5kgの犬の場合の1日の目安を並べました。
| 状態 | 係数 | 体重5kgの場合の1日の目安 |
|---|---|---|
| 子犬(4か月未満) | 3.0 | 約700kcal |
| 子犬(4か月以上) | 2.0 | 約470kcal |
| 成犬・避妊去勢していない | 1.8 | 約420kcal |
| 成犬・避妊去勢済み | 1.6 | 約375kcal |
| 成犬・太りやすい | 1.4 | 約330kcal |
国内の動物病院のページには、高齢の犬や減量中の犬などに別の係数を示しているものもありますが、当サイトでは一次の出典を確認できなかったため、この表の値だけを使っています。高齢の犬や、体重を減らしている犬は、かかりつけの獣医師に量を相談してください。
体重別の早見表(成犬・避妊去勢済みの場合)
避妊・去勢済みの成犬(係数1.6)で、フードが360kcal/100gの場合の目安です。グラムの幅は、1日のカロリーを±10%としたものです(幅の考え方は後述)。
| 体重 | 1日の目安 | 360kcal/100gのフードの量 |
|---|---|---|
| 2kg | 約190kcal | 約45〜60g |
| 3kg | 約255kcal | 約65〜80g |
| 5kg | 約375kcal | 約95〜115g |
| 7kg | 約480kcal | 約120〜145g |
| 10kg | 約630kcal | 約155〜190g |
| 15kg | 約855kcal | 約215〜260g |
| 20kg | 約1060kcal | 約265〜325g |
| 25kg | 約1250kcal | 約315〜385g |
| 30kg | 約1435kcal | 約360〜440g |
| 40kg | 約1780kcal | 約445〜545g |
360kcalは計算の例で、お使いのフードのカロリーによって量は変わります。パッケージ裏の「代謝エネルギー」を確認して、ツールの「フードのカロリー」欄に入れてください。子犬、避妊・去勢していない犬、太りやすい犬の場合も、ツールで計算できます。
パッケージの量と、計算した量が違うのはなぜ?
「パッケージの表の量と、計算した量に開きがある。どちらが正しいの?」という悩みは、よく見られます。どちらかが間違っているというより、どちらも出発点の目安です。確認したいのは、次の3点です。
- カロリーの単位:パッケージによって、100gあたり、1kgあたり、1カップあたりなど表示が違います。kcal/kgの表示は、10で割るとkcal/100gになります(3600kcal/kgなら360kcal/100g)
- 状態の違い:計算では、避妊・去勢の有無や、太りやすさ、子犬かどうかで係数が変わります。同じ体重でも、状態によって1日の目安は変わります(上の係数表)
- おやつやトッピングの有無:パッケージの給与量は、そのフードだけを与える場合の目安です。おやつやトッピングを足すなら、その分を引いて考えます(犬の肥満・体重管理の記事でも触れています)
この3点を確認しても大きく違うときは、体重と体型を見ながら、少しずつ調整していくことになります。迷うときは、かかりつけの獣医師に相談してください。療法食を食べている犬は、袋の量とも違うことがあるため、獣医師の指示を優先します(療法食と普通のフードの違いも参考にしてください)。
おやつを足した分は、どう引く?
MSD/Merck獣医マニュアルでは、おやつの1日の合計は、総カロリーの10%未満とされています。古谷動物病院の計算ページも、おやつは1日に必要なカロリーの10%以内を目安とし、残りの90%以上は総合栄養食から摂るとしています。一方、一般社団法人ペットフード協会の資料には、間食の給与限度を「原則として1日当たりのエネルギー所要量の20%以内」とする記載もあります。当サイトのツールでは、小さいほうの10%未満を目安にしています。
たとえば、体重5kgの避妊・去勢済みの成犬は、1日の目安が約375kcalなので、おやつの目安は約37kcal未満です。おやつを1日20kcal与える場合(おやつのカロリーは仮の数字です)、360kcal/100gのフードは、おやつなしの約104gから、約98gに減らします。ツールの「おやつの1日のカロリー」に入れると、差し引いた量を計算します。
おやつのカロリーは、パッケージの「代謝エネルギー」の表示で確かめられます。家族がそれぞれおやつをあげていると、気づかないうちに増えるため、1日の合計で数えるようにしましょう。
ドライフードとウェットフードを混ぜるときの考え方
ドライフードにウェットフードを足すとき、「グラムで半分ずつ」とすると、カロリーの合計が目安からずれることがあります。グラムではなく、カロリーで分けて考えると、量を決めやすくなります。
- 足すカロリーを引く:体重5kgの犬の1日の目安が約375kcalで、ウェットフード(1缶80g・60kcalとした仮の例)を1日1缶足すなら、残りの約314kcalをドライフードで与えます。360kcal/100gなら、約87gです
- 割合で決めたいとき:「ウェット3割」なら、1日のカロリーの3割(約112kcal)をウェット、残り(約262kcal)をドライで与えます
ツールの「ほかのごはんの1日のカロリー」に、ウェットフードやトッピングのカロリーを入れると、差し引いた量を計算します。ウェットフードには、主食になる「総合栄養食」と、ほかのフードと一緒に与える「一般食(副食)」があります(一般社団法人ペットフード協会)。パッケージの表示を確認して、混ぜ方に迷うときは獣医師に相談しましょう。ドライとウェットの違いは、ドライフードとウェットフードの違いの記事で解説しています。
子犬が成犬になるとき、ごはんの量は減ってもいい?
子犬用から成犬用に替えたとき、「量が半分くらいになるけれど、足りているの?」と心配する声もあります。係数が、子犬の4か月未満の3.0、4か月以上の2.0、避妊・去勢済みの成犬の1.6と下がるため、体重あたりに必要なカロリーは、成長とともに小さくなると考えられます。たとえば、体重4kgで比べると、1日の目安は、4か月未満が約595kcal、4か月以上が約395kcal、成犬(避妊・去勢済み)が約315kcalです。実際には、成長とともに体重も増えるので、体重を測り直しながら計算し直します。
成犬になる時期の目安は、小型犬で10か月ごろ、中型犬で12か月ごろ、大型犬で15か月ごろとされています(ロイヤルカナン。犬の年齢換算ツールの記事でも解説しています)。MSD/Merck獣医マニュアルは、子犬は体重の増え方を週に1回ほど確かめて、少しずつ体重が増えるように量を調整することと、食事は離乳から6か月ごろまでは1日3回、6〜12か月ごろは1日2回とすることを挙げています。大型犬の子犬など、成長期の量は、かかりつけの獣医師やブリーダーの指示を優先してください。
フードを切り替えるときの進め方は、犬がご飯を食べない原因と受診の目安の記事にまとめています。量を減らしたあとは、体重・体型・食べ方を見て、気になることがあれば獣医師に相談しましょう。子犬を迎えたばかりの方は、子犬を迎えた最初の1週間のチェックリストも参考にしてください。
量を決めたあと:2〜4週ごとに見直す
MSD/Merck獣医マニュアルは、給与量を、体重・体の状態・皮膚と被毛・行動・全体の様子を継続して見ながら修正するものとしています。古谷動物病院の計算ページも、数週間ごとに体重と体型を確かめるよう案内しています。当サイトのツールでは、これを2〜4週ごとという目安にしました(この間隔は、上の出典を当サイトで具体化したものです)。
- 体重を、同じ時間帯・同じ方法で測って記録する(動物病院で測ってもらうこともできます)
- 体型を、見て・触って確かめる(見方は、かかりつけの獣医師に教わると確実です)
- 増えすぎていれば少し減らし、減りすぎていれば少し増やす。大きく変わるときや、食欲に変化があるときは、獣医師に相談する
太りやすい犬のおやつや運動の見直しは、犬の肥満・体重管理の原因と対策の記事にまとめています。
このツールで計算できない犬
ツールの対象は、健康な犬です。次のような犬は、ツールを使わず、かかりつけの獣医師の指示に従ってください。
- 病気で通院中の犬、投薬中の犬
- 療法食を食べている犬
- 妊娠中・授乳中の犬
- 体重が急に増えた・減った犬、食欲が落ちている犬
- 高齢の犬や、体重を減らしている犬(ツールの係数に、これらの専用の区分はありません)
よくある質問
犬種を選ぶと、体重はどう入るの?
当サイトの犬図鑑に載っている体重の目安を数値にして、成犬の場合に体重欄へ入れます。範囲で書かれている犬種は真ん中の値、オスとメスの体重が書き分けられている犬種は、オスとメスの真ん中の値を入れます。目安の幅がとくに大きい犬種(上限が下限の2倍を超えるもの)や、数値にできない犬種は、体重を入れません。子犬は成長で体重が変わるため、犬種を選んでも体重は入れません。目安の幅がある犬種ほど、入れた値と実際の体重はずれやすくなります。ミックス犬を含め、実際の体重がわかるときは、実際の体重を入れてください。
結果の「幅」は何を表しているの?
1日のカロリーの目安に、個体差を見込んで±10%の幅をつけています。この±10%は当サイトの設定で、出典があるわけではありません。「この量ぴったり」ではなく、「この範囲から始める」という意味で表示しています。
ごはんは1日何回に分ければいい?
MSD/Merck獣医マニュアルは、多くの成犬には、量を量って決めた食事を決まった時間に1日2回与える方法がよいとしています。子犬は、離乳から6か月ごろまでは1日3回、6〜12か月ごろは1日2回とされています。ツールでは、回数を選ぶと1食あたりの量も表示します。
RERの簡易式「30×体重+70」は使わないの?
MSD/Merck獣医マニュアルには、体重が2kg〜45kgの犬向けの簡易式(30×体重+70)も載っています。ただし、当サイトで計算すると、指数の式(70×体重の0.75乗)との差は、体重2kgで約+10%、5kgと10kgで約−6%、25kgで約+5%、40kgで約+14%と、体重によって変わります。体重によらず使える指数の式にそろえて、ツールで統一しています。
手作りごはんにも使える?
ツールは、パッケージにカロリーが書かれた市販のフードを想定しています。手作りごはんは、栄養のバランスを整える必要があるため、かかりつけの獣医師に相談して決めましょう。
入力した内容は送信される?
入力した体重・犬種・カロリーは、サーバーにも外部にも送信せず、お使いのブラウザの中だけで計算します。ただし、サイトの改善のため、ツールが使われた回数と、体の大きさ・子犬か成犬か・体重の大まかな区分など、個人や犬を特定しない情報だけをアクセス解析に記録しています。
ごはん選びに進みたい方へ
- ドッグフードの選び方:フード選びの基本の考え方
- 子犬用/成犬用/老犬用ドッグフードおすすめランキング
- フード比較の記事一覧:サイズ別・犬種別のランキングもあります
- 療法食と普通のフードの違い:療法食を食べている犬は獣医師の指示を優先
まとめ
犬のごはんの量は、体重から1日に必要なカロリーを出し、フードのカロリーで割って決めます。結果は出発点の目安で、2〜4週ごとに体重と体型を確かめて調整します。おやつは総カロリーの10%未満を目安に、おやつやウェットフードを足した分はフードから引きます。病気で通院中の犬、療法食を食べている犬、妊娠中・授乳中の犬、体重が急に変わった犬は、かかりつけの獣医師の指示を優先してください。気になる変化があれば、早めに獣医師に相談しましょう。
参考情報源(2026年10月11日確認)
- MSD/Merck獣医マニュアル「Nutritional Requirements of Small Animals」(RERの式)
- MSD/Merck獣医マニュアル「Daily Maintenance Energy Requirements for Dogs and Cats」(係数の表)
- MSD/Merck獣医マニュアル「Feeding Practices in Small Animals」(給与量は出発点・おやつは10%未満・子犬の体重確認と食事回数)
- 古谷動物病院「フード給与量計算ツール」(おやつ10%以内・数週間ごとの体重と体型の確認・入力内容を送信しない旨)
- 一般社団法人ペットフード協会「ペットフードの種類」(総合栄養食・一般食・間食の区分と、間食20%以内の記載)
- ロイヤルカナン「子犬はいつまで?何ヶ月から成犬になるのか(犬種別)」



